昨今、制作工程にAIを使用した小説には「AI生成」のタグ付けを求められる機会が増えてきました。

ただ、誤字・脱字のチェックや調べ物にAIを使用した作品も、このタグを付ける必要があるのでしょうか。

この記事では、各小説投稿サイトの規約や公式のヘルプをもとに、どこまでのAI利用でタグを設定しなければならないのかを紹介します。

監修

湯呑屋。

湯呑屋。

Webライター・アマチュア物書き。

Solispia Winter Short-stories 大賞、Solispiaリレー小説祭 最優秀賞、第一回Solispia文学賞 最終選考、第210回 超・妄想コンテスト 優秀作品選出ほか、受賞・入選多数。

執筆におけるAI利用のパターン

執筆でAIを使う場面は、なにも本文の作成だけではありません。主な使用方法は以下のとおりです。

AIの使い方具体的な内容
本文をAIに書かせる文章をAIに作らせ、小説の本文に使う
AIが書いた文を直して使うAIが作った文章を作者が加筆・修正して本文に使う
自分の文をAIに書き換えさせる作者が書いた文章をAIに直させ、その文章を本文に使う
誤字・脱字などのチェック誤字・脱字や不自然な表現をAIに指摘させて作者が直す
アイデア・プロットの相談設定や展開をAIに相談しながら決める
調べ物に使う時代背景など、執筆に必要な情報をAIに調べてもらう
表紙や挿絵をAIで作る作品に添える表紙や挿絵の画像をAIに作らせる

サイトの規定と著作権の違い

投稿サイトの規定は、そのサイトで作品を公開するときの条件を定めています。既存の作品に似た文章や画像の公開に関しては、そもそも規定以前に著作権侵害にあたらないかから判断する必要があります。

文化庁の『AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス』では、人が作ったかAIが生成したかにかかわらず、既存作品との類似性と依拠性によって著作権侵害を判断すると説明しています。

類似性は既存作品の表現上の本質的な特徴を直接感じ取れることを指します。依拠性は既存作品に接してその表現を自分の作品に使うことを指します。既存作品の文章をAIへ入力した場合は依拠性が認められやすくなるため、AIが出した文章を公開する際には元の作品との類似性も確認する必要があります。

投稿サイトの規定に従ってAI利用のタグを設定したとしても、既存作品の著作権を侵害している作品だと判定された場合は権利者から作品の公開の差止めなどを求められる可能性があります。投稿の条件と著作権の問題は別物であると理解しておきましょう。

参考:文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」、文化審議会著作権分科会法制度小委員会「AI と著作権に関する考え方について」

AIの規定がある小説投稿サイト

ここからは、各小説投稿サイトのAIに関する規定を紹介します。頻繁に利用しているサイトから確認してみてください。

小説家になろう

小説家になろうでは、AIを使わずに書いた作品も「AI利用状況」を設定する必要があります。新規投稿をする際は、次の4区分から選んで「AI利用状況」を設定しましょう。

区分該当する使い方の例
AI直接使用AIが書いた文章を段落や場面などのまとまりでそのまま本文に使う/AIが出した文章の単語だけを作者が替えて使う
AI間接利用AIが書いた文章全体を作者が編集・改稿する/AIが作ったプロットをもとに作者が本文を書く
AI補助的利用アイデアの相談、資料調査、誤字・脱字の指摘などをAIに頼み、本文の表現は作者が考える
AI不使用構想・プロット・執筆・校正のどの工程でもAIを使わない

「校正にAIを使った」といっても、指摘だけを受けたのか、AIが書き直した文章を使ったのかで区分が変わります。公式案内「AI利用状況に関して」には、次の注記があります。

※本文表現の創作にAIが利用されている場合は、間接利用または直接使用を設定してください。

誤字・脱字のある箇所をAIに指摘してもらい、作者が直すだけなら「AI補助的利用」です。自分で書いた段落をAIに書き換えさせ、その文章をそのまま本文に使う場合は「AI直接使用」にあたります。さらに、AIが書き換えた文章全体を作者が再び編集・改稿して使うなら「AI間接利用」です。

また、本文に使う短い一文だけをAIに作らせた場合(その一文だけでは創作性を持たない短文を使う場合)は「AI間接利用」にあたるとされています。

出典:小説家になろう「AI利用状況に関して」

投稿できない・非公開化されるおそれがある場合

小説家になろうでは、本文のすべてをAIに作らせ、作者が一切加筆・修正していない作品の投稿はNGです。「AI直接使用」を設定していても、加筆・修正がごく一部に限られ、実質的に全編をAIが生成したと判断される作品は、非公開化などの対象になるおそれがあります。

また、実際と違う区分を設定すること、本文にAIへの指示文(プロンプト)を記載すること、備考欄にAI利用と無関係な情報を書くことも禁止されています。これらの禁止事項に該当すると、作品の非公開化や、悪質な場合にはアカウント停止などの対応が行われるおそれがあるため注意しましょう。

設定内容の公開範囲

「AI直接使用」を選ぶと、作品情報ページとキーワードにAI利用と表示され、「AI間接利用」を選んだ場合は、作品情報ページにAI利用が表示されます。「AI補助的利用」と「AI不使用」は第三者には公開されません。

ただし、コンテストへの参加や商業化に関する問い合わせなどでは、関係企業へ設定内容を伝える場合があります。コンテストではサイトの区分とは別に参加・選考条件が設けられることもあるため、応募する際は主催者の応募要項も確認してください。

※この情報は2026年10月24日の情報です。最新の情報は小説家になろうの公式案内をご確認ください。

参考:小説家になろう「AI利用状況に関して」

カクヨム

カクヨムでは、AIの使い方に応じたタグ付けが推奨されています。本文をAIに書かせた作品と補助にAIを使った作品は、次の3つのタグで区別されます。

タグ該当する使い方
AI本文利用本文の大半をAIが生成した作品(目安50%以上)
AI本文一部利用本文の一部をAIが生成した作品(目安50%未満)
AI補助利用AIのアイデアや資料をもとに作者が本文を書く/作者が書いた文章を生成AIに校正させる

また、AIが生成した文章を作者が直して使う場合の扱いも、「カクヨム小説投稿ガイドライン」に記載されています。

本文の大半(目安50%以上)が生成AIによって生成された文章。またはそれらの文章に作者が軽微な修正を加えたもの

つまり、AIが書いた文章を少し直しただけでは、その文章を作者自身が書いた分として数え直すことはできません。ただし、50%という割合も含めて区分は目安とされているため、実際の利用内容に合わせた選択が求められます。

AI補助利用の対象外となる機能

一方、検索サービスなど日常的なツールに備わるAI補助機能や、文書ソフトの自動校正は「AI補助利用」の対象外です。生成AIに調べ物をさせて得た資料をもとに本文を書くことや、自分の文章を渡して校正させることとは区別されています。

通常投稿ではタグ付けを推奨するという扱いですが、コンテストや新人賞へ応募する際は応募要項の確認も求められています。通常投稿と応募時の条件を同じものとして判断しないよう注意しましょう。

※この情報は2026年10月24日の情報です。最新の情報はカクヨムの公式ガイドラインをご覧ください。

出典:カクヨム「カクヨム小説投稿ガイドライン」

参考:カクヨムからのお知らせ「カクヨムの小説投稿ガイドラインを一部変更しました」

ノベルアップ+

ノベルアップ+では「AI生成作品」「AI補助利用作品」「AI不使用作品」のいずれかを設定する必要があります。AI生成作品の範囲は、「AI生成作品の投稿に関するガイドライン」で次のように定められています。

文字情報から構成される作品において一部でもAIから生成された文字情報をそのまま使用した作品です。

区分該当する使い方
AI生成作品AIが書いた文章を(一部でも)そのまま使う/AIに推敲・加筆・書き換えをさせた文章をそのまま使う
AI補助利用作品AIの生成文を本文にそのまま使わず、アイデア・設定・プロットの検討や自作の文章の誤字確認に使う
AI不使用作品作品の制作にAIを使わない

たとえば、自分で書いた文章をAIに書き換えさせてそのまま本文に使えば「AI生成作品」扱いです。ただし、検索サービスのAI要約や文字入力ツールの自動補完など、日常のアプリに組み込まれた補助機能の利用はAI利用に含まれません。

出典:ノベルアップ+「AI生成作品の投稿に関するガイドライン」

作品全体への設定と公開後の変更

ノベルアップ+では2026年10月1日以降、新規作品の作成時と既存作品の更新時には、作品全体を対象とするAI利用区分の設定が必須となりました。連載途中でAIの生成文を本文にそのまま使った場合は、その時点で作品全体を「AI生成作品」へ変更する必要があります。AI利用区分は、エピソード単位ではなく作品全体を対象に設定してください。

また、作品の公開後は「AI生成作品」から「AI補助利用作品」「AI不使用作品」への変更もできないので、AI利用区分の設定を間違えないように注意しましょう。

表紙画像は本文とは別に設定

作品の表紙は、本文とは別に「AI生成画像」か「AI不使用画像」を設定する必要があります。こちらも2026年10月1日以降の新規作成時と既存作品の更新時に必須となっています。

表紙のAI利用に関するガイドラインの記述は以下のとおりです。

「AI生成画像使用」については、画像の生成のみではなく、イラスト作品の加工やトレースなど、一部の使用においても「AI生成画像使用」に該当いたします。

表紙の一部の加工にAIを使った場合も「AI生成画像使用」にあたります。配布された素材が明確にAI生成画像とわかる場合や、AI生成の疑いがある場合も、AI生成画像を使用する設定が必要です。その際は使用したAI生成ツールを記入する欄に素材の配布元を記載しましょう。

※AI生成画像を使用すると設定した表紙は、作品・シリーズのページでだけ表示されます。一覧ページやリンクを共有した際に表示する画像(OGP画像)には使われません。

出典:ノベルアップ+「AI生成作品の投稿に関するガイドライン」

AI生成作品の表示と参加制限

「AI生成作品」を設定した小説は、表示・検索・ランキングで次のように扱われます。

項目AI生成作品の扱い
作品カード専用のAIアイコンを表示
検索閲覧者が検索対象に含める・AI生成作品だけ抽出する・除外する設定を選択
応援ランキング総合・ジャンル別を含むすべての応援ランキングの集計対象外

また、公正な選考や確認が難しくなるおそれがあるという理由から、AI生成作品は原則として作品投稿コンテスト・投稿イベントに参加できません。ただし、ユーザーの自主企画は例外です。AI生成作品だけを対象とする企画が開催される可能性もあるため、参加する企画の応募要項は必ず確認しましょう。

※この情報は2026年10月24日の情報です。最新の情報はノベルアップ+の公式ガイドラインをご覧ください。

参考:ノベルアップ+「AI生成作品の投稿に関するガイドライン」

エブリスタ

エブリスタでは、AI生成作品にあたる小説を投稿する際には「制作情報の設定」で申告する必要があります。公式ヘルプ「AI生成作品について教えてください」は、対象を次のように説明しています。

AI生成作品とは、制作過程のすべて、もしくは大部分をAIによって生成された作品を指します。

AIの使い方小説のAI生成作品にあたるか
制作のすべてや大部分をAIに生成させる対象
AIが生成した文章を組み合わせる/軽微に加筆・修正して小説を作る対象
プロット・アイデア・タイトルの検討など補助的で軽微な利用対象外
小説の表紙や挿絵だけをAIで作る対象外

AIが書いた文章を組み合わせたり、少し直して小説にした場合もAI生成作品に含まれます。プロットの相談など、本文を作るための補助的な使い方は対象外の扱いです。

画像については、本文に添える表紙・挿絵だけに使うならAI生成作品の対象外です。ただし、AIイラスト画集のようにAI画像が作品のすべてや大部分を構成する場合はAI生成作品扱いなので注意しましょう。

出典:エブリスタ「AI生成作品について教えてください」

参考:エブリスタサポート「AI生成作品に該当する場合、制作情報の設定は必要ですか?」

制作情報の設定と過去の投稿作品

「制作情報の設定」で「AI生成作品」を選ぶと、作品情報欄にもその区分が表示されます。

例外として、この設定項目ができる前の投稿作品は初期設定が「指定なし」です。過去の投稿分については、作者が設定を変更するかどうかを選べます。

投稿できる条件

AI生成作品やAIで作った表紙・挿絵も、利用規約とコミュニティガイドラインを守っている限りは投稿できます。ただし、既存作品の著作権を侵害する作品・画像の投稿は禁止されています。

投稿してよいか作者自身で判断できない場合は、AI生成作品やAIで作った表紙・挿絵の投稿を控えるよう求められています。申告さえすれば、判断のつかない作品も投稿してよいという扱いではない点には注意が必要です。

※この情報は2026年10月24日の情報です。最新の情報はエブリスタの公式ヘルプをご覧ください。

参考:エブリスタ「AI生成作品について教えてください」、エブリスタサポート「AI生成作品に該当する場合、制作情報の設定は必要ですか?」

pixiv

pixivでは、AI生成作品にあたる小説の投稿時に「AI生成作品設定」へチェックを入れる必要があります。対象は「ガイドライン」で次のように定められています。

本サービスでは、制作過程のすべて、もしくはほとんどをAI(人工知能)を用いて生成した作品に関して、AI生成作品のチェックを必須とします。

小説では本文の文章に限らず、ストーリーや書き出しなどの制作過程を全体として見て判断します。AIが作った文章や素材を組み合わせた作品や、AIが生成したものに軽微な加工・修正を加えた作品も対象の例に含まれます。

一方、小説の挿絵だけにAIを使うなど、AIの生成物を補助的な内容として使う場合は「AI生成作品設定」を「はい」にする必要はありません。本文をAIに生成させた小説と、添える挿絵だけをAIで作った小説は区別されています。

出典:pixiv「ガイドライン」

参考:pixivヘルプセンター「投稿作品のAI生成作品設定とはなんですか?」

設定後の表示とランキング

「AI生成作品設定」を「はい」にした作品には、専用の「AI生成」ラベルが表示されます。ランキングはAI生成作品だけのランキングで扱われ、その他のランキングには含まれません。

また、閲覧者がAI生成作品を「表示しない」に設定していると、その閲覧者には次の範囲で作品が非表示になります。

  • 検索結果
  • みんなの新着
  • おすすめ作品や関連作品
  • pixivリクエスト機能の関連ページ

サイト内のすべての場所で作品が一律に非表示になるわけではなく、あくまで閲覧者がAI生成作品を表示しない設定を選んだときに適用されると把握しておきましょう。

内容と違う設定への対応

pixivでは、作品内容と一致しないAI生成作品設定は禁止されています。作者がチェックを入れていない場合でも、利用状況からAI生成作品と客観的に判断できる場合に限り、運営の裁量でチェックが追加されることがあります。

※この情報は2026年10月24日の情報です。最新の情報はpixivの公式ガイドラインと公式ヘルプをご覧ください。

参考:pixiv「ガイドライン」、pixivヘルプセンター「投稿作品のAI生成作品設定とはなんですか?」、pixivヘルプセンター「AI生成作品の表示オプションとはなんですか?」、pixivヘルプセンター「ランキングにはどのような種類がありますか?」

アルファポリス

アルファポリスは、AI生成作品に「AI生成作品」のタグを付けることを推奨しています。公式は対象となる作品の範囲を、次のように示しています。

作品の大部分において文章(漫画や絵本の場合は画像を含む)の作成を主目的として生成AIツールを利用して作られた作品が対象となります。

小説では、作品の大部分の文章をAIに作らせた作品がタグ付けの対象です。本文を自分で書くためのプロット検討や文章校正など、補助的な利用にとどまる場合は、AI生成作品の対象から除かれます。

出典:アルファポリス「【重要】AI生成作品を対象とした出版申請及びコンテストにおける禁止行為の追加について」(2025/11/18)

参考:アルファポリス「投稿ガイドライン」、アルファポリス「【重要】「AI生成作品」への対応および小説HOTランキングの仕様変更について」(2026/06/17)

タグとポイント・スコアの集計

AI生成作品のタグを付けたこと自体で、24h.ポイントや投稿インセンティブスコアの集計が不利になることはありません。

24h.ポイントは、サイト内に投稿した小説の閲覧数やお気に入り数などから集計されます。投稿インセンティブスコアも、作品の人気度などに応じて付与される仕組みです。

ただし、コンテストへの応募や出版申請に関しては制限があります。

出版申請・コンテスト参加の制限

AI生成作品は出版申請、そしてアルファポリスが開催するすべてのコンテストへのエントリーが禁止されています。タグ付けはあくまで推奨ですが、こちらは明確に制限がかかっています。

コンテストの受賞や出版化の打診後にAI生成作品と判明した場合は、受賞・出版化が取りやめになることもあるので注意してください。

※この情報は2026年10月24日の情報です。最新の情報はアルファポリスの投稿ガイドライン、公式のお知らせ、公式ヘルプをご覧ください。

参考:アルファポリス「投稿ガイドライン」、アルファポリス「【重要】AI生成作品を対象とした出版申請及びコンテストにおける禁止行為の追加について」(2025/11/18)、アルファポリス「【重要】「AI生成作品」への対応および小説HOTランキングの仕様変更について」(2026/06/17)、アルファポリス「ヘルプ」

ハーメルン

ハーメルンでは、AIの文章を本文に使った作品には必須タグの「AI本文利用」を付けなければなりません。必須タグの設定が必要な作品の条件は次のとおりです。

AIが生成したテキストを、そのまま、または軽微な修正のみで作品本文として使用している箇所がある場合

AIの使い方AI本文利用の設定
AIが書いた文章をそのまま、または軽微な修正だけで本文に使う必須
アイデア出し・プロット作成・資料調査・考証・翻訳の補助・誤字確認対象外
タイトル・タグ・挿絵など本文以外に使う対象外

AIにプロットを作らせても、そのプロットをもとに作者が本文を書いた作品は「AI本文利用」の対象外です。一方で、AIが書いた文章を軽微な修正だけで本文に使う場合も、「AI本文利用」の設定が必要です。

運営対応の対象となる行為

対象となる作品に「AI本文利用」を設定していない場合は、タグの未設定が規約違反の検索妨害行為として扱われ、運営対応が行われます。

また、タグを設定していても、AIへの指示文を本文に記載することや、作品の演出として合理的に必要と認められないAIの応答文を残すことは、運営対応の対象です。短時間に多くの作品を投稿・更新する行為も対象に挙げられているので注意が必要です。

※この情報は2026年10月24日の情報です。最新の情報はハーメルンの必須タグの説明をご覧ください。

出典:ハーメルン 取扱説明書「必須タグ」

その他の投稿サイトのAIに関する記載

ここでは、AI利用の区分や申告基準が確認できなかったサイト、またはサービス内にAI機能があるサイトをまとめて紹介します。今後、確認が取れた場合は随時個別に更新する予定なので続報をお待ちください。

サイト名AIに関する記載と対象確認したページ・日付
ネオページ確認したページ内にAI固有の区分・申告基準の記載なし投稿ガイドライン/2026年10月24日
ステキブンゲイ確認したページ内にAI固有の区分・申告基準の記載なし利用ガイドライン/2026年10月24日
ラノベストリート確認したページ内にAI固有の区分・申告基準の記載なし利用ガイドライン/2026年10月24日
テラーノベル確認したページ内にAI固有の区分・申告基準の記載なしコミュニティガイドライン/2026年10月24日
NolaノベルAI生成画像を表紙に使うことは禁止の対象外表紙についての公式ヘルプ/2026年10月24日
Nolaノベルプロット相談・校正でのAI利用は編集部への提出時に明記不要編集部への提出についての公式ヘルプ/2026年10月24日
プリ小説サービス内のノベルスタジオ・AIアシスタントなどの文章生成機能が対象生成AIコンテンツポリシー/2026年10月24日
暁確認したページ内にAI固有の区分・申告基準の記載なしよくある質問/2026年10月24日
星空文庫確認したページ内にAI固有の区分・申告基準の記載なし掲載者ガイドライン・作品メタデータ/2026年10月24日
fujossy確認したページ内にAI固有の区分・申告基準の記載なし投稿者向けガイドライン/2026年10月24日

Nolaノベルで「明記は不要」とされているのは、プロット相談や校正にAIを使った作品を編集部へ提出する時点でのことです。編集部からオファーがあった際は、作者との面談でAI利用を確認し、回答内容や利用範囲によってはオファーについて改めて相談する可能性があると案内されています。

プリ小説のポリシーも、ノベルスタジオやAIアシスタントなど、サービス内の文章生成機能が対象です。外部AIを使って書いた小説の区分は判明していないので注意しましょう。

※記載なし=確認が取れなかったという意味であり、決して該当サイトではAI利用が推奨されている・無条件に認められているわけではありません。

判断に迷ったときの考え方

ここまでに紹介した基準は、あくまでガイドページや公式の答えをまとめたものです。中には「じゃあこの使い方ならどうなるの?」と疑問点が残った方もいるかもしれません。

ここでは、判断に迷った場合の対応について解説します。

判断に迷ったときの扱いを決めているサイト

ノベルアップ+では、AI利用の区分がわからない場合と、第三者の権利を害するおそれを判断できない場合で求められる対応が違います。区分については、公式ガイドラインに次の指定があります。

なお、ご自身の作品がどの区分に該当するか判断が難しい場合は、「AI生成作品」に設定してください。

一方、特定の著作権者の利益を不当に害するおそれがあるかを判断できない場合は、その作品の投稿を控えるよう求めています。「AI生成作品」を選んだとしても、それが権利に関する不安が残ったまま投稿してよいということにはつながりません。

エブリスタも、AI生成作品やAIで作った表紙・挿絵を投稿してよいか自分で判断できない場合は投稿を控えるよう求めています。

既存作品の文章をAIに入力した場合などは、生成された文章が元の作品の創作的な表現と似ていないかを確認し、投稿してよいか判断できない場合は、投稿を控えることをおすすめします。

出典:ノベルアップ+「AI生成作品の投稿に関するガイドライン」

参考:エブリスタ「AI生成作品について教えてください」

運営への問い合わせは答えをもらえない可能性がある

サイトによっては、個別の作品に関する「AI利用の区分」に関する問い合わせには回答しないと公表している場合があります。確認できた範囲では以下のとおりです。

サイト個別に回答しない質問
カクヨム投稿作品がどのAIタグにあたるか
エブリスタ投稿作品がAI生成作品にあたるか
ハーメルン投稿作品にどのタグの設定が必須か

いずれも個々の作品の区分に関する回答方針のため、サイトへの問い合わせ全般を受け付けないという意味ではないことを理解しておきましょう。

参考:カクヨム「カクヨム小説投稿ガイドライン」、エブリスタ「AI生成作品について教えてください」、ハーメルン 取扱説明書「必須タグ」

AI規約に関するよくある質問

ここでは最後に、AI規約に関するよくある質問にお答えします。繰り返しの内容もありますが、まだ目を通していないサイトの規約で触れた内容の可能性もありますので、念のため目を通しておいてください。

Wordの自動校正を使っただけでもAI利用になる?

カクヨムでは、文書ソフトの自動校正を使って書いた作品はAI補助利用の対象外です。ノベルアップ+も、日常のアプリに組み込まれた補助機能をAI利用の対象外としています。

Wordなどの文書ソフトで通常の自動校正を使うことと、生成AIに文章を書き換えさせてその出力を本文に使うことは分けて考える必要があります。AI利用の区分を選ぶ際は、利用したソフトやその機能を各サイトの定義に当てはめて判断してください。

誤字の確認だけにAIを使ったら申告は必要?

申告が必要なサイトもあります。誤字・脱字をAIに指摘してもらうだけの利用について、主なサイトの扱いは次のとおりです。

サイト誤字確認だけにAIを使った作品の申告
小説家になろうAI補助的利用の設定が必要
ノベルアップ+AI補助利用作品の設定が必要
カクヨムAI補助利用のタグ付けを推奨
アルファポリス補助的な文章校正はAI生成作品の対象外
ハーメルン誤字確認はAI本文利用の設定対象外

ただし、誤字の指摘を受けるだけの利用と、AIが書き換えた文章を本文に使うことでは条件が変わります。もし誤字・脱字の判定をAIにさせるなら、勝手に文章を書き換えさせずにマーカーを引かせるだけにし、修正は自身で行う方法などを検討してみましょう。

AI判定ツールでAI作品と判定されたらどうなる?

外部ツールのAI判定結果と、投稿サイトの運営判断は分けて考える必要があります。ハーメルンは、外部のAI判定ソフトや検出サービスの結果だけを客観的に確認できる情報として採用はしないとしています。

ハーメルンで根拠として示されているのは、本文に残ったAIへの指示文や応答、作者本人によるAI本文利用の表明などです。pixivでは、利用状況からAI生成作品と客観的に判断できる場合に限り、運営の裁量で設定を追加することがあるとされています。

外部ツールの判定結果を、投稿サイトの運営による違反・処分の判断と同じものだと受け取らないようにしましょう。

連載の途中からAIを使い始めたらどうする?

ノベルアップ+では、連載の途中でAIの生成文を本文にそのまま使った時点で、作品全体をAI生成作品へ変更する必要があります。小説家になろうでも、AIの利用状況が変わったら適切な区分へ変更する必要があります。

後からAIを使ったエピソードだけに説明を書けばよいと考えず、作品の設定を実際の利用内容に合わせて見直すようにしましょう。

AI利用のチェックを入れたら、ランキングの扱いに影響する?

公式に説明されている内容をもとに考えると、発生する影響の範囲は以下のとおりです。

サイト公式に説明されている主な影響
小説家になろうAI直接使用・AI間接利用は情報を公開/AI補助的利用・AI不使用は第三者へ非公開
ノベルアップ+AI生成作品に専用アイコンを表示し、検索で抽出・除外/すべての応援ランキングの集計対象外
pixivAI生成ラベルを表示し、専用ランキングで集計/非表示を選んだ閲覧者には検索結果など特定範囲で非表示
アルファポリスタグを付けたこと自体で24h.ポイント・投稿インセンティブスコアの集計が不利になることはない

小説家になろうの「AI補助的利用」「AI不使用」は、コンテスト参加や商業化に関する問い合わせなどでは関係企業へ伝えられる場合があります。読者への非公開は、関係企業にも情報を伝えないという意味ではありません。

また、アルファポリスでは集計が不利にはならなくても、AI生成作品の出版申請や同社開催のコンテスト参加は禁止されています。ノベルアップ+のAI生成作品も、ユーザーの自主企画などの例外を除き、作品投稿コンテスト・投稿イベントには原則参加できません。

ただし、影響があるかもしれないからとAIの利用状況を偽って申告するのは避けましょう。投稿先によっては、虚偽の申告が作品の非公開化などの対応につながるおそれがあります。

まとめ|AI利用の基準はサイトごとに確認

AI利用にあたるかどうかの基準は、小説投稿サイトによって違います。もし誤字・脱字や文章の修正にAIを利用したいと考えるなら、まずは自身がメインで使っている投稿サイトの規約を確認するようにしましょう。

また、規約でAI生成が許可されている(タグ付けをすれば投稿できる)からといって、著作権侵害にあたるようなAIの使い方が許されているわけではありません。そこはまた別問題です。

AI利用に関する知識を深め、ただしくAIを活用できるようになりましょう。