【短編小説の書き方を徹底解説】 限られた文字数でストーリーを書き切る3つのコツ

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この記事は2023年11月16日に更新しました。

どうも、湯呑屋。です。

皆さんは短編小説を書いて投稿したことがありますか?

一見すると「文字数が少ないから書きやすい」と思われる短編小説ですが、いざ書き出すと

  • まだ書きたいのにもう文字数がいっぱいだ……。
  • 全然ストーリー展開を組めなくて、平坦な話になる……。

このような問題に直面された方が多いのではないでしょうか。

湯呑にゃ
湯呑にゃ

4,000字書こうとすると6,000字になったりして、

後から削るのが大変になりがちなのにゃ。

今回は、普段から2,000~8,000字の短編小説をメインに執筆している私が考える、短い文字制限でのまとめ方ややストーリー展開のコツを紹介します。

短編小説って何文字の作品を言うの?

まずは短編小説の定義から。

一般的に“短編小説”は、文字数によって以下の3つに分類されます。

短編小説の種類

・掌編小説    :140~800字
・ショートショート:800~4,000字
・短編小説    :4,000~20,000字

掌編小説140字小説や800字以内の1~2シーンで完結する小説です。

X(旧Twitter)で#140字小説などのハッシュタグを目にした方は多いではないでしょうか。あれも掌編小説に分類されます。

ショートショート800字から4,000字以内で完結する小説です。

作家の星新一や阿刀田高などで有名なジャンルで、内容は“どんでんがえし”や“寓話的な作品”などが多い印象です。

短編小説4,000字~20,000文字で完結する小説のことを指します。

正直、文字数は少ないですが構成は長編小説と大して変わりません。

今回は、この中から“短編小説”に絞ってコツをお伝えしていきます。

短編小説に『起承転結』は必要?

短編小説は(短いんだから起承転結は考えずに書いた方がいいのでは?)と思われがちですが、

そんな事はありません。

むしろ短編小説の方が、短い分しっかり構成を考えないといけません。

展開を考えずに書いてしまうと、たいてい規定文字数を超えて削ることになります。

建物にたとえると、一軒家を建てる時も小屋を建てる時も、違うのはスケールだけで骨組みは同じですよね。

起承転結などの構成パターンは何文字であろうと必須です。

ただ、使える材料(文字数)には限りがあるので工夫は必要になってきます。

短編小説の短さでストーリーをまとめるコツ3選

短編でストーリーをまとめるコツは以下の3つです。

短編でストーリーをまとめるコツ

・動きのあるシーンから書き始める。
・地の文、動き、情景描写などを分けずに1つの流れで行う。
・プロットの時点で文字数を逆算する。

それぞれ、以下で解説します。

動きのあるシーンから書き始める。

冒頭はどうしても説明しなければいけないことが多くなります。

年齢や容姿、世界観や経歴に今の状況。必要情報は挙げ始めるとキリがりません。

そのため、冒頭では以下のような問題が発生します。

  • 地の文の分量が多くなり、文字数がかさむ
  • ストーリーやシーンに動きがなくなってしまう

これらを解消するには【動きのあるシーンから書き始める】のが効果的です。

※次の項目の解説の際、参考になる引用を用い合わせて説明します。

地の文、動き、情景描写などを分けずに1つの流れで行う。

地の文、登場人物の動き、情景描写、会話 etc…

それぞれのパートを分けて書くと、文字数が増え規定を超える可能性があります。

そのため、可能なこれらは分けずに1つの流れで書き切る必要があります。

先に紹介した【動きのあるシーンから書き始める】と合わせて解説できる参考例を以下に記載します。

参考:舞城王太郎『みんな元気。』より冒頭。

目を覚ますと、隣で姉の体がベッドからだいたい十五センチくらい浮いている。寝相の悪い姉はタオルケットをベッドの足元に蹴り落してバンザイ、踊るように腰をひねってべんべんと重ねた足で4の字を書いている。水平に倒れて、空中で。そんな体勢で姉は口を開けて変な顔でふすかーふすかーと寝ていて、私は思わずぶぶすと笑ってベッドの上で身体をよじる。

舞城王太郎『みんな元気。』新潮文庫、2007年、9頁
  • 冒頭で強烈にイメージできるシーンから書き始め、動きを書き出すことを徹底
  • 姉が浮くという設定を出すことだけでストーリーに何展開かあることを示している
  • 『ふすかーふすかー』『ぶぶす』などの擬音から、年端もいかない子供を連想させる

無駄がなく自然な流れで説明やイメージの定着をされており、最近読んだ小説の中でダントツに印象に残った冒頭のため引用しました。

↓↓気になった方はこちらからどうぞ↓↓

プロットの時点で文字数を逆算する。

プロットの作成時から、なんとなく起承転結で文字数を4つに等分するなどではなく、

シーン数や各シーンの登場人物数から文字数の逆算を行うと、書くのがぐっと楽になります。

イメージは”ブロック遊び”の、作りたいモノに合わせて必要ブロックを準備する工程です。

  • 登場人物2人→1シーン800字想定。1人追加につき+400文字を想定
  • 展開を1つ入れる度にシーン追加800+n(400)字を追加を想定

上記のように、シーンや登場人物にそれぞれ“見込み文字数”を設定しプロットを作成すると、

短編だけでなく長編でも役に立つのでオススメです。

これら3つが短編小説で短編小説の短さでストーリーをまとめるコツです。

参考になるオススメ小説2選

こちらで、さらに参考文献を2つ紹介します。

『5分後に世界が変わる~不思議な出会い編』

雨、響ぴあの、よすが爽晴、百度ここ愛、天野つばめ、三峰、桜詩、朱宮あめ、春川えり、雪月海桜、白井くも、藤白、上原もも /著

『いつも彼らはどこかに』

小川洋子:著

まとめ

短編小説は使える材料がかなり限られるため、長編とはまた違った技術が必要になります。

最近はweb上で短編小説のコンテストも増えてきているため、どちらも書けるようになって受賞の確率をどんどん上げていきましょう!

では、また次の記事でお会いしましょう。

 

~このへんで、濃いお茶が一杯怖い~

おあとがよろしいようで。

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