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この記事は2023年11月16日に更新しました。
どうも、湯呑屋。です。
皆さん、タイトルってどうやって考えてますか?
小説においてタイトルはその内容を象徴するもので、そこで読むかどうか判断されてしまう重要なものですよね。
だからこそ、書き手の皆さんはこのような悩みに直面することも多いのではないでしょうか。
・インパクトのあるタイトルが浮かばない!
何回考えても、しっくりこないことが多いんだよね……
実はタイトルには“パターン”があるのにゃ!
今回はタイトルのパターンを5つに分解して解説していきます。
タイトルの役割って?
その前に、タイトルの役割についてもう一度考えてみます。
あなたが何気なく書店へ行ったとしましょう。
棚から本を探す時、何を見ているでしょう。
作者名とタイトルで、手に取る本を探しているのではないでしょうか。
購入に至るまでの基本的な流れは、以下のようになるかと思います。
①タイトル・作者名・表紙
②帯(キャッチコピー・煽り文)
③裏表紙(内容紹介)
④冒頭1行
⑤冒頭1ページ
まずタイトルで気になったものを手に取り、裏の内容紹介を読んでさらに気になったらページを開くことが多いのではないでしょうか。
つまり、タイトルの役割とは一番最初に目に入る“第一印象”なのです。
タイトルにはパターンがある
ここからはタイトルのパターンを解説していきます。
今回は5つにパターン分けをしましたので、1つずつ確認していきましょう。
「要するに」や「一言でいうと」をつけて考える
キャッチコピーでよく使われる手法ですが、頭に「要するに」や「一言でいうと」をつけて考えると、端的かつ印象強いものになります。
例
住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫)
宇佐見りん『推し、燃ゆ』(河出文庫)
慣用表現からつける
物語の内容に違和感なくバッチリ当てはまる場合は、慣用表現をそのままつける、もしくは少しもじってつけるのも効果的です。
例
舞城王太郎『私はあなたの瞳のリンゴ』(講談社文庫)
※元になった慣用表現は[You Are the apple of My Eye]というイディオムで、日本で言う「目に入れても痛くない」です。ちなみにこのタイトルを和訳すると[I am the apple of your eye]になり、イディオムの I と you を入れ替えてつけられています。
単語1つでシンプルにつける
単語をそのままタイトルにする手法です。
タイトルから中身の推察しにくいため、タイトルから読んで貰うのは難しくなります。
ただ作品に雰囲気は持たせやすいので、シンプルにする場合はあらすじやアオリ文に力を入れましょう。
例
又吉直樹『火花』(文春文庫)
吉本ばなな『キッチン』(新潮文庫)
疑問を持たせる
買い手がタイトルを見た時に疑問に感じるタイトル(矛盾や実現不可能なこと)をつけると、あらすじや1行目の確認まで誘導がしやすくなります。
例
東野圭吾『むかし僕が死んだ家』(講談社文庫)
池井戸潤『空飛ぶタイヤ』(講談社文庫)
タイトルで全て説明しきる
こちらはライトノベル、ファンタジーノベルに多い手法で、タイトルを読むだけで内容を把握できる付け方です。
目に留まる確率は上がりますが、その分タイトルで判断できるので手に取られない確率も上がります。
例
サトウとシオ『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』(GA文庫)
岩崎夏美『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社)
まとめ
今回はタイトルパターンを5つ紹介しました。
あくまでこれは一部なので、パターンに当てはまらないものもまだまだ存在します。
他にもパターンを見つけたら都度記載していきます。
では、また次の記事でお会いしましょう。
~このへんで、濃いお茶が一杯怖い~
おあとがよろしいようで。
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