年森瑛 N/A の感想・レビュー【第167回芥川賞候補作】

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この記事は2023年10月17日に更新されています。

どうも、湯呑屋。です。

この記事では、自身も趣味でWeb小説を書いており“執筆系Vtuber”として活動している私が、

  • 読んでみての“感覚的”な感想・レビュー
  • ページ数や文字数からの読みやすさ。

以上を絡めて作品紹介を行っていきます。

第1回の作品は『N/A』(作:年森 瑛)です。

それでは、どうぞ!!!

あらすじ

松井まどか、高校2年生。
うみちゃんと付き合って3か月。
体重計の目盛りはしばらく、40を超えていない。
――「かけがえのない他人」はまだ、見つからない。

優しさと気遣いの定型句に苛立ち、
肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。

amazon 商品ページのあらすじより引用

感想・レビュー

・紹介文の3行が“数値的な事実”だけで書かれていることが、作品の雰囲気を物語っている。

・自分事もどこか他人事、事実を客観的に捉える“ドライ”な若者の視点が表れている。

マイノリティジェンダーを強く叫ぶ訳ではないが、それらが“リアル”として描かれており“凄み”がある。

・上記の感想とは相反するように、主人公が『かけがえのない他人』という、恋人ともパートナーと呼ぶのとも違う“確かな関係性”を追い求めている点に、矛盾や若さが伺えて心を掴まれる。

※ちなみにタイトルの『N/A』は“Not Applicable”(該当なし)という意味らしく、作品を読んだ後の私は「多様性が叫ばれている現代からも、私自身という存在は上手くカテゴライズされない、どれにもしっくりこない」という意味で捉えました。

分量:読みやすさ

【ページ数】112p。

【1ページの文字数】 37×13 の481文字。

【総文字数】約50,000文字 

【会話文:地の文のバランス】4:6

※10代の女の子の一人称視点で会話も多く、実際の分量よりもかなり読みやすかったです!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

個人的には、まったく内容は違いますが文章感からおいしいごはんが食べられますように』(作:高瀬隼子)が浮かびました。事実を淡々と捉えながらも、そこから感情の機微や気持ち悪さなどを的確に抉り出してくる描写が似ているなという印象です。

恐らく、ほとんどの方が“自分の中にはなかった捉え方や感情”を引きずり出される作品かと思いますので、興味を持たれた方はぜひ読んでもらって、ブログに感想など頂けますと嬉しいです。

では、また次の記事でお会いしましょう。

~このへんで、濃いお茶が一杯怖い~

おあとがよろしいようで。

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